自己ベストを更新し続けないと「すぐジリ貧」。そんな時代の「自己ベスト更新術」

2月12日に開かれた「帰ってきた生存戦略セミナー」の後記的なものを送ります。
まむし 2025.02.17
誰でも

このニュースレターでも告知させていただいてしまいましたが、、2月12日に六本木で開かれたセミナーに登壇し、「AIとPR・文章の未来」という壮大なテーマでお話をさせていただきました。リアル会場にはおよそ70名、オンラインと合わせて最終的にはお申込み370名と、すさまじい人数になり、個人的にもびっくりしました。

※協賛してくださった企業さんの過去ギネスを更新し、社内で「この、まむしとかいうよくわからない名前の人は何なの?」という話題がのぼったとのこと。すごくわかる。

今回は簡単に、当日のダイジェストをお伝えできればと思っています!

※当日のスライド&トークスクリプトは980円の買い切りでnoteに掲載してます!ご興味あるかた&応援してくれるかたは、ぜひご覧ください!

■AI時代のポイントは「自己ベストを更新し続けること」

さていきなり結論というか、講義のキーメッセージの紹介なのですが、僕がAI時代に大事だと思うのは、「自己ベストを更新し続けること」です。

そもそも生成系AIは、人類の持つあらゆる過去の知見を集め&文章としてつなぎ合わせるという特徴を持ちます。
要するにAIを使うことで、「人類が昨日までに至った知見を効率的に引き出せるようになっていく」。これを発信者としてみると、自分の過去の知見をいつでも引き出せることでもあり、見方によってはとても便利ではあるのですが、そこに依存し続けるとじり貧になるというか。
「昨日の自分を塗り替えるような仕事をどこかでやり続けない限り、陳腐化して飽きられてしまう」という構造がこれまで以上にシビアになる、ということだと思っています。だからやっぱり、「自己ベストを更新し続けること」が大事なんじゃないかなぁと。

■じゃあ、どうしたら「自己ベスト」を尽くせるのか。

「言うは易し行うはがたし」なことを言っている自覚はあるのですが、ただ、まずここで強調しておきたいのは、「企画・取材・執筆・編集」という「すべての工程」で自己ベストを尽くす必要は必ずしもない、という点です。

多くのコンテンツは、「企画・取材・執筆・編集」という4工程の「掛け合わせ」で出来上がるものなので、すべてで自己ベストが更新できなくても、「どこか」で自己ベストが尽くせれば、前回とは違う仕上がりになっているはずですし、そういう風に一点突破したほうがむしろ、勘所を掴みやすくなっていくような感覚もあります。

だから、大事なのは、「とりあえず何でもかんでも頑張ろう」と思うのではなくて、「どこで自己ベストを更新し続けるかを決めて、効果的に頑張る」ということなんじゃないかなと。
AIの強い領域を抑え、そこはAIうまく使い倒したうえで、人間として自分が楽しく「自己ベストを更新し続けられる領域」で振り切ることが大事だと思っていて、セミナーでは、「企画・取材・執筆・編集」という各工程において僕が考えている「AI活用のキモ」「この工程で市場価値を高めたいならこんな感じだと思う」という点についてを一つ一つ解説させていただきました。

めちゃくちゃ難しいテーマでしたし、すべてを語りつくせたとは思えないのですが、現時点での僕の「自己ベスト」と言える内容は発信でき多様な気がしております。これまじでまた本にしたい。。出版社の方がいたらぜひ。。

当日資料は以下からダウンロードできますので、セミナーを見逃した!という方は勿論、復習したいみたいな方がいたらぜひ、ご確認いただけると嬉しいです!

いつもセミナー講師をお願いされるとき、スライドが完成させるのは、セミナーのずっと前。企画した数日後にはスライドまで勢いで作ってしまう、というのが今までの僕だった気がするのですが、今回のセミナースライドが出来上がったのは、当日の1日前の夜おそくでした。

こんなに時間がかかったのは、僕にとっての今回のテーマの「難しさ」もさることながら、直前まで「今回の参加者の人たち」のことを想像し続けてしまったからのような気もします。

この2年くらいですごくたくさんのライターや編集者、広報担当者の方や、僕を応援してくれる人と出会い、そんな彼らがたくさん来てくれるんだなぁと思うと、スライドを作りながら、「このスライドをみてあの人はどう思うんだろう」「この人の視点から見ると、“浅い”って思われちゃうかな」などと考えてしまい、なかなか内容を決めることができませんでした。

そう思うと昔は、聴衆への解像度が荒かったからこそ、自分の発信のアラに気づかず、「スピーディにスライドをつくれてしまっていた」という面もあるのかもしれないなと思っています。スムーズに作れるようなコンテンツばかりでなく、「生みの苦しみを味わいながら作り上げるコンテンツをきちんとつくりきることも大事だな」と、あらためて気づかされたように思います。

たくさんの人で出会ったことで、僕の中でのこの仕事に対する解像度が上がったのもあるし、やっぱりバイネームで「この人たちに役立ちたい」という相手が脳裏に浮かぶと、発信にも血が通うなとも感じました。

やっぱりこういう活動を繰り返していくことが、僕にとっての自己ベスト更新につながるんだろうなぁとおもっております。次回もチャンスがあれば、目に見える相手をイメージしながらがんばっていけたらとおもいます!何か引き続き、僕と何かやりたいという方がいらっしゃればお気軽におこえがけください!

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