忙しいのに停滞感。年度の半ばだからこそ意識したい「忙しさとの付き合い方」

9月も今週で終わり。あっという間ですね。みなさん、いかがお過ごしでしょうか。お忙しい人も多いと思うので今日はさっくり。
まむし 2025.09.29
誰でも

もうすぐ2025年度も折り返し。
ここまでの半年間を振り返ることも多いこの時期。自分を棚卸する時に考えるのが「忙しさとどう向き合うか」です。

「忙しさ」が持つ中毒性

メールを返して、経費精算を済ませて、誰かの相談に乗って、Slackでいくつか反応してーー。

せわしなく事務的な作業をテキパキとこなし、 夕方になると「今日はよく働いたな」と思う。
でも、朝に立てたToDoリストを見返すと、緊急度は低いけど本質的には大切なタスクに、まったく手がついていない。

そんな日が何度か続くと、“仕事を頑張った”という気持ちだけが残る状況に、焦りが生まれることがあります。

もちろん、ここで挙げたメール対応や調整業務、誰かの相談に乗る時間は、大切な仕事です。

ただ、それらがその日の大部分を占めてしまうと、短期的には充実していても、中長期ではマンネリを感じやすくなる。

本当に進めたいことを少しずつ後回しにしていることがボディーブローみたいに効いてきて、自分のエネルギーが空回りしているような感覚に襲われるんですよね。

特にライターや編集の仕事って、目の前の仕事を地道に処理しながら、次の仕事の企画もしなきゃいけないので、「仕事やったぞ感」の大きな、運用系の業務を詰め込みすぎると企画がおざなりになってしまう。僕も気をつけないとそうなるのですが、人に感謝してもらえて励みにはなるのですが、長期的には自分が停滞しているような、言いようのないモヤモヤ感が溜まるんですよね。。

気づけばその状態で年単位の時間が経過して、行き詰っている人を結構見てきました。

***

「日々の自己満足感」に溺れないために

僕自身もマジでそんな日常を繰り返しているので耳が痛いです。

が、何とか次の3つを意識して頑張っております。

  • 「今日の主役業務」を一つ決める
    どんなにバタバタしていても、朝の段階で「この仕事だけは触れておきたい」と思える“主役タスク”を一つだけ選ぶようにしています。そしてたとえ5分でも、そのテーマに向き合う時間をつくる。
    何かの本で、「1日5分間だけでいいから、ヒーロータイムを設けよう」というのを読んだことがあり、完全にそれに感化されています。5分というのはあくまで例ですが、短い時間でもできることって意外とありますし、少なくとも思考は前進します。

  • ルーティン業務は時間を区切る
    メールや連絡業務は「午前中の30分」など枠を決めてしまう。自分の力量的に時間がかかることが目に見えているのであれば、「あとこれだけ悩んだら人に聞こう」とか、対応方針をなんとなく持っておくだけでもこころ安らかに仕事ができる気がします。AIやITツールも用いて効率化したり、「クオリティを上げようとしないこと」など、メリハリを利かせて必要なやり取りはちゃんとやりつつ、時間に吸われるのを防ぐのが重要です。

  • その週の行為に「意味付け」をし、翌週のプランニングをする
    若干サラリーマン的ですが、1週間くらいの単位で見た時に、自分の仕事が「チームにとってどう意味がありそうか」を意味付けして考察したうえで、翌週の予定でチューニングする感じです。金曜日の午後にこれを行い、翌週の予定を整えておくと何だか気持ちがすっきりするのでお勧めです。今週はちょうど年度の折り返し地点なので、「自分なりの意味づけ」をするのには良いタイミングだとも思います。


9月ラストウィーク。 2025年度も折り返し地点です。

無理にギアを上げる必要はないですが、「自分の主役業務は何なのか」をいまいちど意識しながら働かなきゃなあと思っております。今週も乗り切りましょう!

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