ライターが「書きたくなる」媒体、CORECOLORの運営方針が面白かった
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話題の編集者へのインタビューをはじめ、幅広いテーマで骨太な取材記事を多数掲載しているウェブメディアであるCORECOLOR (コレカラ)。編集長の佐藤友美(さとゆみ)さんの発信をどこかで目にしたことのある方も多いのではないでしょうか。読者をうならせる企画や制作の裏側、ライターとしてキャリアを歩む上での難しさについて聞いてきました。
【インタビューに応じてくださった方】
佐藤友美(さとゆみ)さん
ライター&エッセイスト。今年3月『本を出したい』発売。 自著は『女の運命は髪で変わる』(19刷)、『書く仕事がしたい』(6刷)、『髪のこと、これで、ぜんぶ。』(7刷) 、エッセイ『ママはキミと一緒にオトナになる』(2刷)、など。毎朝7時、24時間で消えるエッセイ連載中 http://satoyumi.com
◆CORECOLORの企画「判断基準」
まむし※以下「ま」)CORECOLOR(コレカラ)、いつも一読者として折々に拝見しています。第一線の編集者の方をインタビューした「編集者の時代」をはじめ、ライターの方々がおのおのの熱意にしたがってテーマを掘り下げていて、面白いですよね。
今回インタビューをするにあたって改めて運営方針も拝見したのですが、基本的に企画はライターの持ち込みで、テーマフリーなんですね。
さとゆみさん※以下、「さ」)ありがとうございます。CORECOLORに掲載されている記事は基本的に、私の運営する「さとゆみビジネスライティングゼミ」の卒業生のみなさんが「これを書きたい!」と提出してくれた企画がベースになっています。レビュー系の記事は、本人のイチオシであればよほどの理由がない限りボツにはしませんし、インタビュー記事もたぶん、持ち込まれた企画の半分以上はOKを出していると思います。
「どうして今やるの?」「その人って数年後に情熱大陸に出そう?」といった質問に自信をもって答えられるようなテーマや人選であればジャンルは問わず、自由に取り組んでもらっていますね。
ま)「その取材相手は数年後に情熱大陸に出ていそうかどうか」って、面白い判断基準ですね。でも、すごく分かりやすいです…!
さ)例えばですけど、テレビ番組の制作者が取材候補をリサーチをするとき、いつもCORECOLORのインタビューに行きついてしまうような状態になったらいいなと思うんですよね。
ライターをやっていると、それぞれの専門ジャンルにおいては有名人でも、一般にはあまり知られていないような人に出会うことってあるじゃないですか。そういう、各ジャンルにおける「絶対この人」という人を一般に広めるような気持でインタビュー相手を考えてほしいとライターの皆さんには伝えています。
ま)CORECOLOR自体は、さとゆみさんのライティングゼミを卒業した方々が運営しているという位置づけだと思うのですが、原稿料は発生しているんですか?
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