AIでネタバレにショートカットできる時代の執筆論

先週お休みいただき恐縮ですっ!こんしゅう月曜日お休みなので火曜日に出しております
まむし 2025.07.22
読者限定

「自分で考えて行動した結果からしか、人は成長しない」

まだ新卒2年目くらいだった頃、ある経営者にインタビューをしたときに、そんな言葉をかけられたことがあります。当時の僕は、「確かにそうかもしれないな」と思う気持ちと、「僕なんぞがまだ分かったようになるのは早い気がする」という気持ちが半々くらい。

実績のある方の発言だけに、言葉の重みだけはなぜか妙に記憶に残り、はや十数年。今になって、あのときの言葉の存在感が、自分の中で静かに大きくなってきています。

ネタバレにショートカットできる時代になって

生成AIの登場によって、自分が知りたかったことや求めていた情報に出会うまでの時間が、かなり短くなったと感じています。

以前なら、書籍を読んだり、誰かに会いに行ったり、体験を重ねたりしてようやく得られていた知見や洞察の「コア」に、ほんの数秒でアクセスできてしまう。

とても便利ですし、ありがたいことこの上ありません。でも一方で、そんなふうに「ネタバレ部分にショートカットできる」状況に慣れてきたときの自分が本当に成長しているのかどうか、少しわからなくなってきました。

なぜなんだろう?と考えていたとき、ふと高校時代のある友人のことを思い出しました。

この記事は無料で続きを読めます

続きは、1971文字あります。
  • 攻略本だけを読んでゲームを語る友人のこと
  • AIを使えば「ちゃちゃっと記事がかける時代に
  • 「書くこと」の限界と、それでも人が書く意味
  • 「整った正解」よりも、試行錯誤の背中を見せる価値

すでに登録された方はこちら

読者限定
ブレスト会議の質を高めるためにだいじなこと
読者限定
SNSで友だちを増やした僕の「6つのステップ」
読者限定
ハードルの高い仕事ほど「中ボスをつくるといい」
読者限定
企業のメディア発信、「忘れちゃダメな大前提」と「8の字モデル」の話
読者限定
「みんな正解時代」のメディア論
読者限定
もしライター1年目に戻るなら「まず最初に」やること
誰でも
優秀な人が「見えないところで何やってるか」気になる時代
読者限定
企画が出せない…!「出がらし状態」の時に考えるべきこと