コンテンツ予算、どう設定する?企業担当者の考え方

今週は質問をいただきましたのでそれにお答えできればと思います!
まむし 2024.10.21
読者限定

※※このニュースレターでは、ライターや編集者はもちろん、発信に関心のある方々の日常がちょっと豊かになる情報を毎週流していきます。ご興味あればぜひご登録くださいませっ。

コンテンツへの予算、クライアント内での判断軸は?

  私はインタビューコンテンツ(主に採用・導入事例、広報コンテンツ)の製作を受けている、フリーのライターです。まむしさんが考える、企業へアプローチするために必要な考え方などに興味があります。

  採用コンテンツは「結果が分かりにくい」「結果が出るまでに長期間必要」ですが、企業がどの程度重点を置くか(どの程度予算を組むか)を判断する基準や材料について、お聞きしたいです。

企業へアプローチする際の、説得材料の糸口にしたい思いがあります。

ご質問、ありがとうございます!!

コンテンツの予算への考え方、なるほど。僕もはじめて「ひとり編集部状態」になったとき、原稿料の設定や、毎年の制作予算策定の時、社内にどう話を通していこうかは悩んだことがありました。

特に今回のような採用コンテンツの場合、牛耳っているのがコンテンツのプロではない人事部だったりすることもあるし、「むやみにコンテンツ制作にお金はかけたくない」と言ったマインドが強そうですよね。

こういうケースだと特に、コンテンツを乗せる「もっともっとその先」(≒応募者数、採用人数)にKPIを持っているはずなので、そこに寄与するような成果とセットでないと「予算を増やそう」というロジックにならないというか。

◆「費用を減らす」「成果を増やす」どちらのアプローチで考えるか

1つ1つのコンテンツに対する原稿料金ということであれば「相場に合わせて決める」というのが結局マジョリティかなとは思うのですが、会社組織として「コンテンツにそもそもどのくらいの予算総額を課すのか」というボリューム感考えたり、制作予算をどこにどう振り分けていくべきかを考えていくときには、いろいろな考え方が存在します。

基本的に会社組織でのお話になるので、基本的な共通言語として「費用対効果」を意識するのは一つかなと思います。いわゆる”ROI”というもので、次のような公式を頭に描いて考えてみましょう。

この記事は無料で続きを読めます

続きは、2300文字あります。
  • 基本原理を抑えたうえで、「相手のスタンスに合わせていく」
  • 段階的に重心を移していく考え方も
  • ##編集後記

すでに登録された方はこちら

読者限定
ライター淘汰の時代に、書き続ける意義を考える
読者限定
ライターが「書きたくなる」媒体、CORECOLORの運営方針が面白かっ...
読者限定
誰も教えてくれない「インハウス編集部」の鍛え方
読者限定
「~たるものこうすべき」という声との向き合い方
誰でも
忙しい時ほどアイデアが浮かぶ理由-長期的な発信で大事なポイント+告知や...
読者限定
発信者は「ホームとアウェイ」を持つのが大事だとおもう
読者限定
発信力を最大化させるための「5つのステップ」を編集者的に考えてみる
読者限定
「コンテンツのKPI問題」に思うこと