コンテンツ制作にも、人生にも役立つ。「ブルーオーシャン」の見つけ方

今週はいよいよクリスマス。ということで、ブルーオーシャン戦略について取り上げます。
まむし 2024.12.23
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「ブルーオーシャン」「レッドオーシャン」という言葉、広く使われるているように思うのですが、どうしたら「自分のブルーオーシャンを見つけられるか」という方法論って掘り下げがいがあるなあと。

ということで今回は、ライターや編集者が知っておくとよさそうな「ブルーオーシャン戦略」について取り上げます。

◆そもそも「ブルーオーシャン戦略」とは

本来の「ブルーオーシャン戦略」は、従来市場(赤い海)でのシェア争いを避け、新たな価値領域(青い海)を創造すること。競合不在の空間を切り開く「価値イノベーション」を中心に据える、という考え方になります。

普通、「企画を出してください」と言われると多くのライターや編集者は「トレンドワード×既存のジャンル」みたいに、すでに市場で出回っている情報をもとに企画を出そうとします。結果、ほんの少し違うだけの「亜種コンテンツ」が量産され、差別化できないばかりか、自分の提案する価値観も埋没していく(こともめずらしくない。かもしれない)。これに対しブルー・オーシャン戦略は、この状態を根底から問い直すものになります。要するに、「なぜ他社と同じジャンルで戦うのか?」「従来の顧客が求めていた要素をあえて減らしたり、あるいは強化・新規創出できないか?」といった発想法です。

ライティングでいえば例えば、料理レシピ記事を量産する編集者が「より早く、手軽に、シンプルに」といったユーザーが飽和している価値観を疑い、あえて「手間をかける楽しさ」や「極限の専門性」という新しい価値切り口を創造すれば、それは他者と競合しない独自領域を生むかもしれません。現状の逆をあえてついてみるとか、「それって本当?」と改めて疑問を呈することで「新しさ」を醸していくみたいな感じでしょうか。

ちなみにこの話をするときに僕がよく引き合いに出すのが「クックパッド」です。

ご存じの通りクックパッドって、ものすごい数のレシピが掲載されていて、その中でどう自分のレシピを選んでもらうかってものすごい熾烈な競争なはずです。
例えば「肉じゃがのレシピ」というだけだとものすごい数のレシピが出てくるのですが、そのタイトルを見るだけで「どんなシチュエーションにある人向けのオンリーワンの肉じゃがなのか」しのぎを削っている状態。ブルーオーシャン戦略っぽいなあといつも思いながら参考にしながら肉じゃがを作っています。

◆具体的にどう「青い海」を見つけるべきか?

ブルー・オーシャン戦略の核となるフレームワークとして「ERRCグリッド」(Eliminate, Reduce, Raise, Create)があります。

これは、既存業界が常識とする要素の中で「取り除くもの」「減らすもの」「強化するもの」「新しく創造するもの」を明確にし、そこに特化して価値を磨き上げる手法であり、この発想をコンテンツ企画に適用してみましょう。

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続きは、1718文字あります。
  • 長期的なキャリア戦略としての“ブルー・オーシャン”
  • ◆「自分の思考は、既存の市場にとらわれていないか」
  • 編集後記

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