極限までAIが浸透したとき、ライター編集者に残る仕事
プロフィール
■三浦雅也さん
1994年 兵庫県尼崎市出身。大学卒業後、独立系のFP事務所で5年間、保険会社で1年間の勤務を経て独立。現在はファイナンシャルプランナー及び金融ライターとして活動。お金にまつわる複雑な制度や仕組みも、難しい用語を使わずに分かりやすく伝えたいという想いから、一般の生活者目線での執筆を心がけている。三浦さんのプロフィールはこちらから: https://fp-factory.jp/?page_id=1059
■佐藤誠一さん(Xのプロフィールから)
転職Webライター9年|転職エージェント様で月100本CV|転職記事SEOでTOP10入り3000KW以上|5000人の転職相談実施|XとYouTubeでたった5日で1600リスト集客|YouTube1万人登録→台本〜動画作成OK|転職X運用代行可|顔出監修者とSEOディレクター可|集客と売上に貢献|
佐藤さんのプロフィールはこちら: https://webwriter-school.net/profile/
■結論、AIにライターはとってかわられる?
三浦:本日は、お二人をお迎えして「今後ウェブライターがどうなっていくか」というテーマで議論したいと思います。よろしくお願いします。
まむし&佐藤さん:よろしくお願いします!
三浦さん:早速ですが、お二人は今後、ウェブライターはどうなっていくと思いますか。
まむし:すごい、いきなり本題。めちゃくちゃ剛速球飛ばしてきますね三浦さん。冒頭に結論ぶっこんでくる、まさにPREP法ですね。SEOライターの鏡。
三浦さん:すいません、聞きたいことが多すぎて…。えっとじゃあ、この議論を考えるうえでやっぱり避けて通れないのってAIだと思うんですが、AIによってウェブライターはとってかわられると思いますか?
まむし:「まるっとすべてとってかわられる」という感じはしないですが、部分的にとってかわられるところは大きいので、その結果としてウェブライターの必要数自体は低減傾向にはいくのかな、とは思っています。
三浦さん:まむしさんはお仕事のどんなところでAIを使われていますか?
まむし:僕は日中サラリーマンとして企業で働いていますが、まだ、そこまで組織的にフル活用という感じではないかもしれないですね。個々人の工夫の域を出ないというか。今後はともあれ、現時点ではまだ「ライターの仕事がすぐに減る」という実感はまだそこで大きくないです。佐藤さんはどうですか?
佐藤さん:僕もChatGPTなどで記事を書いたりはしています。PREP方で書くように指定してみたり、僕の過去の記事を読み込ませて書いてもらったりすると、思いのほかうまくいくこともありますよ。最近は、ChatGPTで書かれた記事を修正する、という仕事も、クラウドソーシングサイトなんかだと出ているみたいですね。
三浦さん:へええ。。。
■「AIの記事をチェックする」という仕事
まむし:それって象徴的な気もしていて。現時点ではまだ、AIが書いたものを人間が「ファクトチェックをする」とか、「文章としての読みやすさを確認する」みたいな意味合いが強いんでしょうけど、今後AIが進化していくと徐々にこの辺りって解消されていって、将来的には「このコンテンツには読む価値がある」と太鼓判を押す仕事が、人間のライターの仕事として残るんじゃないかな、という気はしています。
三浦さん:太鼓判を押す。
まむし:例えば金融系の記事をAIが生成したとして、その記事内容が今の読者にマッチする内容で、かつ誤りもなく、今後の情勢を見越しても妥当性が高いということを、「誰かが承認する」という枠組みは残る気がするんですよね。
読者としてもAIが書いたものをそのままうのみにするというより、三浦さんみたいに「ファイナンシャルプランナーとして資格も持っていて、たくさんの人の相談にも応じてきた人」が太鼓判を押しているかどうかで、コンテンツの価値を事前に判断する。そういう風になっていくんじゃないかなあとか。
逆に言うと、「あの人が認めているコンテンツなら間違いない」と信頼されるライターであるかどうかが、今後ますます重要になっていくんじゃないかなぁと思うんですよね。記事の文末にプロフィールを添えられた時に、コンテンツ自体の信頼感を底上げできるような生き方や発信を日ごろからやっているかどうか。これがウェブライターの差別化要因になっていくんじゃないかと思うんですよね。
佐藤さん:特に医療や金融など専門性の高い分野の記事はそうかもしれませんね。
まむし:そうそう。確かに医療・金融ジャンルなんかは内容の正確性が何より重要なので、資格なんかが大事になってくるかもしれませんし、例えば恋愛や育児のような個別性の高いジャンルだと、資格よりもどんな実体験を持っているかが強いのかもしれない。
いずれにしろ、そこにはライターのプロフィールや実績、あるいは生き方そのものに裏打ちされた信頼性が求められる。こうなってくると、既存の「ライター」という仕事のイメージから少し離れた仕事になっているかもしれませんよね。「記事を書く人」というより、「表現に責任を持つ仕事」というのか。もちろん今だって、コンテンツに責任を持つ仕事というのはライターの仕事の一部だとは思うのですが、そこが今以上にむき出しになるんじゃないかと思ったりしています。
三浦さん:そう思うと、特化型のライターが強くなっていきそうですね。
まむし:「特化型ライター」みたいな生き残り方もあるけれど、「まんべんなくいろんな読者のニーズがわかります」みたいなジェネラリストみたいなのも、一つの専門性として残るような気はします。「ライター」というよりは、編集者かもしれませんが。
そういう人だと、媒体全体のポートフォリオを眺めたうえで、「これがあるべき」みたいなビジョンを作れると思うんですよね。「今、読者はこういうことを考えてるからこういうコンテンツのポートフォリオを増やそう」・・・みたいに考えられる人材っていうのも、今後より重要になっていくだろうなぁと。それこそ佐藤さんみたいに、200人のライターに面談して実情を知っているような人が媒体を運営したら、すごく気配りの行き届いたメディアができるようなきがします。
「金融業界に詳しい、みたいなジャンルのプロ」と、「読者のインサイトを読むプロ」みたいな2軸があって、もちろん両方とも強いというのがいいんでしょうけど、人によって比重に違いがあるんだろうなとは思います。
編集後記
そういえば先週掲載した「スループットの記事」がすごく読まれているようで、ありがとうございます!個別にメッセージをいただいたり、「うちのオウンドメディアのKPIに相談に乗ってもらえないか」みたいな相談をいただいたり、新たなご縁にも恵まれてうれしい限りです。
このニュースレターへのご意見ご感想や、僕となんかやってもいいよ!というお声がけなどなどあればぜひ募集しておりますので、お気軽にお声がけください!
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